キー入力の練習

2019.07.22
  うさぎさん:
 パソコンを手に入れたよ。ルンルンなんだけど、ボタンがめちゃくちゃいっぱいあるよ。
どうやって勉強したらいいのかな。

  たぬき先生:
キー入力はとても大事なんだよ。最初に覚えそこなうと修正がめちゃくちゃたいへんで、最初から覚える力を1とすると指使いの修正、正しい指使いを覚えるということで、最初から覚えることから考えると3倍の労力が必要で、心が折れてしまいそうになるんだよ。
なので、最初から正しく覚えよう。間違って覚えた場合は、根気強く修正しよう。

  うさぎさん:
うわあー、たいへんなんだね。
正しいキー入力ってどんなの

  たぬき先生:
いかに正しいキー入力について書いてみるんじゃ。

    [1]キー入力の練習方法
PC-Talkerの場合はキーボードガイドをNVDAの場合は、入力ヘルプモードを起動しましょう。
どちらも入力したキーの文字を読み上げてくれますので、キー入力の練習にピッタリです。

また、キー入力練習状態なので、押したキーによって何かの動作をすることはありません。
安心して入力練習をしましょう。

  ■1 PC-Talker付属のキーボードガイドを使う。
 (1) ファンクションF12を押して「AOKメニュー」を起動します。
 (2) 上下矢印キーで「MySupport」を選択してエンターキーを押します。
 (3) 下矢印キーで「ツール」を選択してエンターキーを押します。
 (4) 下矢印キーで「キーボードガイド」を選択してエンターキーを押します。
 (5) キーボードガイドが起動しますので、キーを入力して、キー入力の練習をしましょう。

  ○練習の心得
 あせらず、ゆっくりと確実に指に割り当てられたキーを押しましょう。更に、アンカーキーに注意しながら押しましょう。
速くキーを押して早く覚えるのではなく、少しずつでよいので、キーを押すスピードは、あくまでもゆっくりと確実に押しましょう。これが一番の早道です。
誤ったキー入力をした場合、そのままやりすぎるのではなく、一度立ちとどまってその誤ったキー入力を正しいキー入力を最低5回は繰り返して、指に指の誤操作の記憶を正しいキー入力に上書きするように指に叩き込みましょう。
誤ったキー入力をその場で正さないと、指は誤ったキー入力を覚えてしまいますので、後で正すのはとてもたいへんに労力を使うことになってしまいます。
後から徐々にキー入力を正すのではなく、その場で確実に正しましょう。
キー入力は頭に覚えさすのではなく指に覚えさすもので、肉体の実技です。訓練が必要です。
ちゃんとしっかりと毎日少しずつでも訓練すれば一か月でキー入力はマスターします。
キー入力の練習は、下記にかかれた指とキーとの割り当てを守り、キー入力の練習の項目に書かれたように最初は反復練習を飽きずにしっかりと確実に行いましょう。
いきなりアルファベットのAからZまでを続けて入力するようなことはしないようにしましょう。上達が遅れます。
まずは、指とキーとの割り当てを頭ではなく指に叩き込むことが最重要です。
アルファベットを打つのはもっと後の話になります。
指にキー割り当てを叩き込めば、キー入力の苦手意識もなくなり その後のパソコンライフはめちゃくちゃ楽になります。

 (6) Winキーを数回押すとキーボードガイドが終了します。
 (7)Alt+F4キーでMySupportを修了しましょう。
 
  ■2 NVDAの入力ヘルプモードを使う
 (1) NVDAキー(無変換キー)+1(フルキーの数字1)で入力ヘルプモードを起動する。
 (2) 入力ヘルプモードが起動するので、キーを入力して、キー入力の練習をしましょう。
 (3) 再度NVDAキー+1で入力ヘルプモードを修了します。


  [2] ホームポジション
両手の指にはキーボードに触れる時に最初に指を置くキーが決まっています。
左手人差し指はF
左手中指はD
左手薬指はS
左手小指はA
右手人差し指はJ
右手中指はK
右手薬指はL
右手小指は;
両手親指はスペースキー
そして、手に卵を持っているように指をまるめてそれぞれの指をそれぞれのキーに置いた状態をホームポジションと言います。
一つキーを入力する度に指はホームポジションに戻します。
キーを入力した指をそのまま次のキー入力には行かずにかならず入力した指は一度はホームポジションに戻します。
また、小指のように指がキーに届きにくいときでもホームポジションはなるべく崩さないようにアンカーキーと言ってホームポジションに残すキーを作ります。
例えば、左小指の場合はFの左人差し指。左手人差し指の場合はAの左小指。
右手小指の場合は、Jの右手人差し指の。右手人差し指の場合は、;の右手小指を残します。

  [3]キーと指の関係
それぞれの指にはそれぞれのキーがわりあてられています。


  □左手の指

  ・左人差し指のキー割り当て
F G R T 4 5 V B

  ・左中指のキー割り当て
D E 3 C

  ・左薬指のキー割り当て
S W 2 X

  ・左小指のキー割り当て
A Q 1 Z

  □右手の指

  ・右人差し指のキー割り当て
J H U Y 6 7 N M

  ・右中指のキー割り当て
K I 8 ,

  ・右薬指のキー割り当て
L O 9 .

  ・右小指のキー割り当て
; P 0 / : @ - エンマーク ] [ ^ ¥ エンターキー バックスペースキー




キー入力の練習
キー入力の基本は、入力した直後にキーを入力した指をホームポジションに戻すことです。
続けてキーを入力する時も一文字入力するごとに指はホームポジションに戻します。
次のように入力を練習しましょう。

 ○左人差し指の練習
F G F R F T F 4 F 5 F V F B F

 ○左中指の練習
D E D 3 D C D

 ○左薬指の練習
S W S 2 S X S

 ○左小指の練習
A Q A 1 A Z A

 ○右人差し指の練習
J H J U J Y J 6 J 7 J N J M J

 ○右中指の練習
K I K 8 K , K

 ○右薬指の練習
L O L 9 L . L

 ○右小指の練習
; P ; 0 ; / ; : ; @ ; - ; エンマーク ; ] ; [ ; ^ ; ¥ ; エンターキー ; バックスペースキー

パソコン選択のヒント

2019.07.22
  うさぎさん:
 パソコンを選ぶ時に何を注意したらいいの?

  たぬき先生:
今では、Windows10のパソコンじゃの。
パソコンを料理に例えると、料理人の処理能力に当たるCPUと料理するまな板に当たるメモリーと具材を納めておく記憶媒体があるんじゃ。
記憶媒体にはハードディスクのタイプとSSDのタイプがあるんじゃ。他にもいろいろとあるんじゃが、これらが基本的な構造となっているので、カタログや店頭での比較対象の項目としてよいじゃろう。
マニアになるとこの程度では話にならないんじゃけど。初心者の内は十分じゃろ。
CPUは高性能なものがよい。とくにスクリーンリーダーは常時動作してパソコンに負担をしっかりかけているので、CPUに限らずメモリーも多めに、記憶媒体もハードディスクのタイプよりもSSDのタイプがよいじゃろう。

  うさぎさん:
じゃあたぬき先生はどんなのがほしいですか
OSはwin10pro、CPUはCore i7の最新世代(第9世代)、メモリーは12GB以上積めるだけ、記憶媒体はSSDの一番容量の大きいもの。

  うさぎさん:
 そんなの30万円をこえるじゃないですか。買えません。

  たぬき先生:
そうじゃのう。ならCPUは予算内で一番速いやつ。メモリーは最低8GB、記憶媒体は全体で500GB以上、さらにCドライブが200GB以上のものがお勧めかな。

  うさぎさん:
やっぱり15万円はしそうですね。

  うさぎさん:
文章を書いて印刷したり表計算なんかもしたいんだけど。

  たぬき先生:
WordやExcelをするのであれば、オフィスソフトが必要じゃ
オフィスソフトにもいろいろあるんじゃが、マイクロソフト オフィスが一番じゃ。
マイクロソフトのオフィスならPC-TalkerでもNVDAでも読み上げてくれるんじゃ。
他のオフィスソフトでは、全く読み上げないものもおおいんじゃ。
LibreOfficeはNVDAで読み上げるけどPC-Talkerでは未対応なんじゃ。
それに、マイクロソフトのオフィスは、後から購入してパソコンにインストールするよりも最初からパソコンにマイクロソフト オフィスが入っている方が約1万円くらい安いんじゃ。

  うさぎさん:
 やっぱりオフィスをいれると20万円弱になるんですね。

  たぬき先生:
安くあげるためにもちろんCPUをCORE IからPentiumやCeleronに変えてもよいじゃろう。
Core i7, Core i5, Core i3の廉価版がPentiumで、更に低価格なのがCeleronになるんじゃ
PentiumやCeleronにも世代があるんじゃ。最近の世代ならCeleronでも思った以上にさくさくとパソコンが動くものもあるんじゃ。

  うさぎさん:
うーん。よくわからなくなってきた。

  たぬき先生:
メモリーは8GB以上、記憶媒体はCドライブが200GB以上、できるなら512GB以上。オフィスをするのであれば、マイクロソフトのオフィスが最初からインストールされているもの。CPUは予算内でより速い、世代が新しいものにするとよいんじゃよ。

  うさぎさん:
まず、メモリー、記憶媒体、オフィスの有無、そして予算内のCPUなんだね。

  たぬき先生:
そうなんじゃけど。もっと大事なものがあるんじゃ。

  うさぎさん:
それは何

  たぬき先生:
それは、キーボードなんじゃ。
PC-TalkerにしてもNVDAにしてもWindowsにしてもショートカットというものがあるんじゃ。
これは、複数のキーを押すことで目的の動作を実行するもんなんじゃ。大抵は3つもしくは4つのキーを押すようになるんじゃ。
よく使われるキーにShiftキー、Ctrlキー、Winキー、Altキーなんじゃ。
CtrlキーとAltキーは左手側にあるので、3つめ、4つめの何かのキーが右手側にある場合は普通に押すことができるんじゃ。
しかし、何かのキーが左手側にあるとその右手を使って押す必要があるんじゃ。そもそも両手10本の指は、どのキーを押すときまっているんじゃ。しかし、右手で左手側のキーを押すように決まっていないので、いざ、押そうとするととても押しづらいんじゃ。
なので、右手側にもCtrlキーとAltキーがあるキーボードが望ましいんじゃ。
最近はノートパソコンも横長のものが多くなったので、右側にもCtrlキーやAltキーのあるものも多くなってきたんじゃ。
また、右側に10キーと言って数字キーの塊もついているものも多くなってきたんじゃ。
しかし、ノートパソコンは持ち運びを考えているので、10.5インチや11インチという小さいノートパソコンもあるんじゃ。そのような場合、キーを削って短縮キーボードといってキーの数を減らしているものもあるんじゃ。そのような場合は、右Altキーや右Winキーがなかったり、右Ctrlキーがなかったりする。
右Winキーや右Altキーがない場合は使いにくい。さらに右Ctrlキーがない場合は、極めて使いにくいので、右Ctrlキーがないものは避けた方がよいじゃろう。
たぬき先生は、それを持っているので使いにくさを実感しているんじゃ。でもノートパソコンが小さいので持ち運びにはいいんだけど。

さらに、なぜかインサートキーがないパソコンがあるんじゃ。びっくりじゃ。このインサートキーは、PC-talkerもNVDAでも必要になるので、インサートキーがないのは致命的じゃ。よくインサートキーがあるかどうかを確認して購入しよう。
たぬき先生は、このインサートキーのないノートパソコンをもっているんじゃ。買ってびっくりした口じゃ。しかたないので、キーアサインを変更するソフトを使ってプリントスクリーンキーをインサートキーに変更したんじゃ。

それから、アプリケーションキーはあってもなくてもよい。アプリケーションキーとShift+F10はべつものじゃ。
Shift+F10で出てきてアプリケーションキーで出てこないメニュー項目があるんじゃ。
それは、「パスのコピー」なんじゃ、これはよく使うんじゃ。この「パスのコピー」をアプリケーションキーで表示するのであれば、Shift+アプリケーションキーなんじゃ。
つまり「パスのコピー 」を表示するのであれば、Shift+f10またはShift+アプリケーションキーのようにどちらも両手が必要なんじゃ。
なので、アプリケーションキーはあった方がよい程度で必須ではないんじゃ。もちろん。「パスのコピー」がないことをわかっていればアプリケーションキーも使いやすい。
今後、Shift+F10とアプリケーションキーのメニューで「パスのコピー」のように共通でないメニューも出てくるかもしれないので、気にしておく必要はあるんじゃ。

  うさぎさん:
まとめると
基本スペックとして。
まず、OSはWindows10、メモリー8GB以上、記憶媒体Cドライブが250GB以上、できれば512GB以上、オフィスの有無、そして予算内の新しい世代のCPUなんだね。
キーボードは。
左右に一対ずつShiftキー、Ctrlキー、Altキーがあるのがのぞましい。それ以外は使いにくい。
また左右に一対Winキーがあると使いやすい、さらにアプリケーションキーもあるとなお良い。
右Ctrlキーがないもの、インサートキーがないものは避けること。

  たぬき先生:
そうじゃのう。こんなかんじじゃろうかの。

- CafeLog -